bloomberg
通貨市場のボラティリティーが約10年ぶりの大きさとなったことで、キャリートレードは打撃を受け、一方でモメンタム戦略は好成績を上げている。

  新型コロナウイルスショックと石油価格戦争、株式市場の波乱の中で、円のボラティリティーは今週、2008年以来の高水準に達した。10日にはリスクを取りにいく意欲が回復したが、どの戦略が今年の勝ち組かは明らかだ。

  ドイツ銀行のデータによれば、トレンド追随戦略がプラス9.5%となる一方、キャリートレードはマイナス7%前後と落ち込んでいる。市場安定時に有利なキャリートレードは、2019年には記録的な好成績を上げていた。

  安全重視の投資家はここ数週間、高リスク・高利回り通貨を売り、資金を円に移した。高ボラティリティーと景気安定に向けた当局の政策を巡る不透明は、当分はモメンタム戦略が有利であることを意味する。

アムンディ・パイオニア・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、パレシュ・ウパダヤ氏は「ウイルスを巡る不確実性、石油価格と世界の成長の崩壊によってキャリートレードは機能しなくなった。回復にはしばらく時間がかかるかもしれない」と話した。


euro176